空港 サイン計画旭川空港旅客ターミナル1998, 2018

空港では利用者の目的がはっきりしています。利用者が「どちらかな?」と思った時に、大空間の中で素早くサインを見つけ、内容をすぐ理解できることが大切です。

ひとが無意識のうちにサインを求める場所に、適切なサインを設置すること。その位置は利用者の心理と空間の関係を、綿密に解析することによって、決定されます。

さらに、そのサインが「周辺の事物からいかに分離されているか」がポイントになります。それは視界の中でサインがはっきりとわかるように、広告看板などとの棲み分けや統制を行い、建築空間内に納まるサイン設置位置を確保することによって得られます。

メッセージを伝える表示面のデザインには、読みやすい書体や記号を採用するなど、レイアウトの技術や用字・用語の知識など多くの経験が凝縮されています。