まちのサイン計画上野地下歩行者専用道サイン計画2008

都内有数の集客地である上野と御徒町を結ぶ地下道のサイン計画です。上野側の3駅と御徒町側で4駅に繋がり、中央に公共駐車場があります。各駅や地上の案内との連続性を整えなければ利用者が迷います。

サイン計画にあたって、まず周辺調査を行いました。東京メトロ・都営地下鉄・京成電鉄・台東区それぞれの案内地図や標識には、案内する対象や表現が異なっていることがあります。

たとえば上野公園の「しのばずの池」は、ほかに「不忍池」「しのばず池」などの表記が使われています。「東京都美術館」は、東京メトロでは上野駅の範囲なので上野広小路駅では案内していないが、上野広小路駅と隣りあう都営線上野御徒町駅では案内している、といった事がたくさんあります。これら表記内容や表示の方式ついても、4事業者で協議を行い調整しました。

利用者の主な起終点は南北両端の駅と中央の駐車場乗降ロビーです。従って方向を示す目標物は、北向きは「上野公園・上野駅」、南向きは「上野広小路・御徒町」、駐車場乗降ロビーでは東西方向「しのばずの池」-「アメヤ横丁」と定めて、誘導の基軸としています。

また各出入口では、駐車場利用者が迷わずに乗降ロビーに戻れるよう、案内に配慮しています。