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東京メトロ 旅客案内サインシステム基準制作

東京メトロ(旧営団地下鉄)は2004年4月、「お客様視点」と「自立経営」を掲げて民営化しました。旅客施設向上のため、案内サインシステムを一新することとなり、当社がデザイナーとして指名を受けました。

私たちはデザイン検討の重要視点として、従来の利用者に加え、「高齢や障害のある利用者」「海外や地方からの観光客」「美しい都市東京を求める生活者」の3つをとらえ、利用者の視点でサインシステムの基準を作り上げました。

サインシステム制作のプロセス

旧営団地下鉄のサインシステムが検討された1975年当時と比較して、3つの大きな変化があります。それは、「利用者の高齢化」「国際都市化」「鉄道の複雑化」によるもので、その結果サービスの高度化が求められています。

これらの変化に合わせて単純にサインを大型化することは、既存地下鉄駅の限られた空間では現実的な解決法ではありません。また、サインの数を増やすことも、視認性や空間の心地よさという点で好ましくありません。

社会の変化を受けとめるために、利用者の本質的で重要なニーズを十二分に把握し、その上で案内内容の思い切った整理、文字の大きさや配色の検討、規定の見直しなどを行いました。

1. ニーズ調査
高齢者や障害者へのモニター調査、利用者が鉄道に持つイメージや外国人旅行者へのアンケートなどを実施して、乗客の感じる「わかりにくさ」を分析。それにより表示の重点整備や簡略化など、基礎となる項目を定めました。
2. 性能調査実験
高齢化による視力の変化や弱視・色覚に配慮した書体・色彩・コントラストの適正値を求めて、実験室および実地環境で調査実験を行いました。
3. 配置規定
駅の立地によって異なる環境でも、案内は常に同じルールで提供されることが重要です。利用者に安心感を与え、情報の過不足のないサインシステムを作るには、駅と人を理解していなければなりません。
4. 基準図の制作編集
サインの寸法や位置関係、用語・用字、色彩などを規定した基準図を制作編集しました。これに基づいて実施設計や保守が行われました。
メトロ図5 メトロ図6
メトロ図1

メトロ図2

[駅番号に関するアンケート調査]

メトロ図3

[書体の性能比較]
ぼやけた状態でも誤読の少ない書体の選定

メトロ図4

[色覚特性を配慮した運賃表の路線凡例]